E漢字 使い方入門

 

さて実際にE漢字を使ってみましょう。簡単な操作から順に紹介していきます。

かな変換漢字変換スペースを詰めながらの変換文章途中の文字を選択して変換キーボードでの変換自動かな変換ジェスチャー操作感の設定便利な使い方

 

操作の流れ

操作の概略を説明すると、

1.Notesなどにローマ字を書き込み、Newtonにテキスト文字認識させる。

2.この時点でカレットは入力したテキストの直後にあるはず。

3.E漢字ボタンを押す。

・タップするごとに 平仮名・カタカナ をトグルします

・タップホールドすると漢字に変換します

  (ローマ字、平仮名、カタカナいずれからでも変換可能)

4.続けてローマ字で書き込んでいきます。

5.不要なスペースは自動的に詰められていきます。

6.E漢字ボタンをタップしてからペンを滑らせ、ボタン外部でペンを離すとバックスペースになります。良く似た操作でUndoもできます。

かな変換

ローマ字を書込み、カレット位置はそのままで日本語変換します

「漢」ボタンを1回タップして、ひらがなに変換。2回タップすると、カタカナになります

 

漢字変換

ローマ字から漢字に直接変換もできます

1. 手書き認識でローマ字を入力

 

2. そのままで長めにタップすると漢字変換する

 

ひらがなやカタカナから漢字への変換も同じ操作です。

スペースを詰めながらの変換

E漢字では

・文字の種類(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット)が変わるところ

・空白での区切り

までを1単語として変換します。

「わたしはカンジ」....「わたしは」と「カンジ」

「わたしはkanji」....「わたしは」と「kanji」

「わたしは(空白)かんじ」....「わたしは」と「かんじ」

左下の図のままで変換すると「をにゅうりょく」を変換することになるので文字分割のジェスチャー(^)で「を」を分けます。

 

そのままで漢字変換すると、変換した後スペースを詰める。

文章途中の文字を選択して変換

基本的にカレット直前の1単語を変換しますが、文章途中を変換したい場合は文字を選択指定します。

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キーボードでの変換(E漢字3.0.2での操作)

E漢字ではNewtonキーボードをサポートしています。KeyboardはNewtonOS2.1から正式サポートですので、この機能はMP130以前の機種では使えません。

Newtonキーボードを差し込んでMPをリセットするとキーボード入力を併用できるようになります。

変換はCommandキー(またはOptionキー)を使います。

タップをキーに置き換えたと考えればいいでしょう。

1.キーボードからローマ字入力

2.Commandキーを押す。

・押すごとに 平仮名・カタカナ をトグルします

・しばらく押し続けると漢字に変換します

  (ローマ字、平仮名、カタカナいずれからでも変換可能)

3.変換候補が複数ある場合は

・スペースキーでリストを下向きに選択(下矢印キーでもOK)

・シフト+スペースキーで上向きに選択(上矢印キーでもOK)

・リターンキーで確定

となります。

自動かな変換

日本語を実際に書込む場合というのは、ほとんどが平仮名と漢字じゃないでしょうか?じゃあ、平仮名変換は全自動でやってしまいましょうか?

さて今まで触れてきませんでしたが、E漢字には2つの動作モード「通常モード」と「かな自動変換モード」があります

・通常モードは今まで説明してきた操作です

・かな自動変換モードでは入力したアルファベットを自動的に平仮名に変換します。それ以外の操作は通常モードと同じです。

モード切替えはジェスチャーで行います。詳しくは「ジェスチャー」を参照してください。またNewtonキーボードでの入力中にはCommand+Spaceキーでモードを変更できます。

英字の多い文章を書き込むのには、自動かな変換モードは向いていません。文章の内容に合わせてモードを選んで下さい。

ジェスチャー

E漢字には3つのジェスチャーによる操作が用意されています。

E漢字を実際に使っていると人間の操作ミスやNewtonのローマ字変換ミスによってUndoをすることが多々あります。通常Undoアイコンは画面の端っこにありますから、ここまで手を動かす手間が必要なわけですね。けっこう頻繁に。

一文字削除しようと思うと、これがまた大変!! カレットメニューを開いてボタンをタップするとか、キーボードを開いてボタンをタップするとか、結構手間がかかって疲れます。

まとまった文章を打ち込んでいると、こういうUndo系の操作が厄介になってきますのでジェスチャーとして内蔵しました。

 BackSpace(一文字削除して戻る)

「漢」ボタンをタップし、そのまま左外側までペンを移動させて放すと 一文字削除します。

 Undo(直前の動作をキャンセルする)

「漢」ボタンをタップし「ピッ」と音がするまでホールドして、そのまま左外側へペンを移動させて放すと Undoします。

 ModeChange(自動かな変換モードを切り替える)

「漢」ボタンをタップし、そのまま右外側までペンを移動させて放すとモード変換します。

ちょっと難しいですが、下図のようなUndoジェスチャーもあります。

操作感の設定 (Prefs)

E漢字の動作をチューニングするために EkanZ Prefs というアプレットが用意されています。8つの設定項目があります。

= Kanji conversion =

・タップしてから漢字変換するまでのホールド時間の設定をスライダー(音量調整とかするやつ)で設定

これを短くするとちょっとタップホールドしただけで漢字変換に行きます。

ただし0.5秒以上はホールドしないといけないようになってます。

「Quick」側にするとスグ漢字変換して、「Delay」側にすると最大2秒ぐらいまでディレイがかかります。

= Forget previous conversion =

・直前の変換範囲を忘れるまでの時間をスライダーで設定

E漢字はひらがな・カタカナ変換したあとも直前の変換位置を覚えていて、時間内に再タップすると、その範囲が変換対象となります。この範囲を忘れるまでの時間設定ができます。

(例)「わたしは」の後ろに「kanji」と書込んで「漢」ボタンをタップする

・「わたしはかんじ」と変換される

・すぐに再度タップすると「わたしはカンジ」になるが、

・しばらく経ってからタップすると「ワタシハカンジ」になる

この「しばらく経ってから」の部分を調整します。「Forgetful」側にするとスグ忘れて、「Remember」側にすると しつこく(3秒ぐらい)覚えてます。

= Enable Gesture operation =

・ジェスチャー機能のOn/Offを設定

= Use OptionKey to Convert =

・キーボードで漢字変換する時にOptionキーで変換するように設定します。このチェックが外れているとCommandキーで変換します。

= Delete space in auto-conversion =

・通常、変換時に先行するスペースを自動的に詰める操作を行っていますが、自動かな変換に限って、この動作をOn/Offできます。(キーボードを使って、自動かな変換を利用する場合に便利だと思います)

= Start/Stop Kana conversion automatically =

・自動かな変換モードへのスイッチングを、ペン操作に連動させます。

・一度かな変換すると自動かな変換モードに入る

・E漢字ジェスチャーでBackSpace/Undoすると自動かな変換モードから抜ける

なお、キーボードからのバックスペースや UndoアイコンでのUndoではこの補助機能は動きません。E漢字ジェスチャーのみ有効です。

= Pickup Font =

・漢字選択リストのフォントを変更します。現在システムで使えるフォントを一覧しますので、選択して下さい。

= Apply (設定内容を決定する)=

Applyボタンを押すと、その時の設定をE漢字に通知します。Applyを押さずに閉じると設定は変わりません

便利な使い方(Tips)

・TapBarを上手に使う

TapBarはタップしても閉じないように設定しておきます。また、E漢字を乗せて使う時はスティッキーじゃなくてフローティングにしたほうが画面のどこにでも置けるので便利です。入力している付近に置いておくと手の移動も最小限になるので入力が素早くなります。

・辞書を切り替えて使う

E漢字は、変換時に一番便利な辞書を選ぶようになってるので

・内蔵RAMにはmini辞書を入れておいて通常はそれを使う

・単語が無かったらラージ辞書の入ったメモリーカードを差して再変換する

という使い方もできます。これで内蔵RAMの空きを稼ぐことができますね。

 

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