== 動作概略 ==
SketchMailは、i-mailが動作するNewtonにインストールして使うi-mailのパッチ。Notesに描いたスケッチをi-mailでデスクトップPCへ送信する事ができるというシロモノです。
== 開発の経緯 ==
その昔、Newton
Mailというサービスがありましたが、1996年のeWorldサービスの終了と同時にNewton
Mailも使えなくなり「絵メール」という名前で親しまれていたスケッチのやりとりができなくなってしまいました。
絵メール大作戦とはボクらの手でNewtonに絵メールを復活させようという企画なのです!
== 動作環境 ==
NewtonOS2.0以降
必要なアプレット:FACTORYのi-mail
== Yosのテスト環境 ==
MP2K・i-mail
1.08 → MacOS8.5・OutLookExpress4.5
== 機能 ==
1.機能概要
・スケッチ図形→GIF変換機能
・線種による線太さ変換・色変換機能
・送信タイプ切替え機能(PC・Newton)
・各種設定機能(SketchMail Prefs)
※スケッチ図形とはNotesにSketchesまたはShapesで描いたインクデータの事。
1-1 スケッチ図形→GIF変換
標準Notesに書込んだ
SketchesとShapesをGIF画像に変換しi-mail送信の際にメールに添付します。
これにより、受取り側のメーラーで画像を見ることが可能になります。
こんなノートをメールすると
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こんなメールが届く(クリックで拡大)
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1-2 線種による線太さ変換・色変換
NewtonではNotes描き込みに1pts(ポイント)から4ptsの4種類の線が選べます。デフォルト設定では、そのままのイメージでGIF変換しますが設定を変える事により、各線の色と太さを変更する事ができます。
Stylesスリップで選択できるPenを細い方から
Pen1〜Pen4とすると
・Pen1は本来1ptsの黒いペンだが、これを3ptsの黄色いペンとして変換する
といった設定が可能です。
・線の太さは1〜4
・色は黒、青、赤、紫、緑、水色、黄色の7色
このウチ4色までが同時に使える(線の太さが4種類しかないから)
1-3 送信タイプ切替え(PC・Newton)
i-mailは元々、Newtonのスケッチを送信する機能を持っています。ただし、これは相手がNewtonでないとスケッチとして見る事ができません。また、SketchMailはGIF添付データを送る事ができますが、それを受信して見る事ができません。
つまりメールの送信相手がNewtonの場合、SketchMailを使わない方が良いわけです。この切替えが可能です。
1-4 各種設定(SketchMail
Prefs)
以上で説明してきた機能を設定するためのPrefsが用意されています。
I/O Boxを開く→「iボタン」→「i-mail
Prefs」→
「iボタン」→「SketchMail Prefs」
で設定スリップが現れます。
1ptsで描いた線は黒の1ptsに変換、2ptsで描いた線は2ptsの青って感じに使い分けます。この例では3ptsの線は2ptsの緑に変換される設定になってますね。
== 使い方 ==
普通にNotesをメールするのと、あまり変わりません。
・Notesにスケッチを描いて
・ルーティングメニューから Mail する
・i-mailの送信スリップが現れる
・"Text
Only"のチェックを外しておく
・送信する
あまり大きなノートは送信できないか、送信に非常に時間が掛かります。ノート1画面分が限度と考えて下さい。ノートをスクロールして描くような大きな絵は送信途中でリセットが掛かる恐れがあります。
この程度と考えてください。
== 注意点 ==
以下の注意点を遵守して下さい。
・i-mailおよび販売元であるFACTORYに関して
SketchMailがインストールされている状態では、i-mailはFACTORYのサポート外になります。見かけ上
i-mailの動作が不安定なように見えてもSketchMailが、その原因かもしれませんので、FACTORYへ問い合わせをしないで下さい。
よく分からない時は、ボクに連絡して下さい。
・不具合が発生した場合
動作が不安定な場合、SketchMailを削除またはフリーズしてリセットを行って下さい。SketchMailインストール前の状態に戻ります。
・バックアップ
データを壊す事は、まずありませんがインストール前にデータのバックアップを取る事を推奨します。
注意点は、熟読してくれましたか?
クドイ用ですがSketchMailをインストールした状態でのi-mailに関してはFACTORYへの問い合わせを絶対しないで下さい。ベンダーとしてNewtonをサポートしてくれているFACTORYに迷惑が掛かってしまいます。この点、御理解下さい。