あなたが今までのことやNewtonプロジェクトに関するアップルの内部事情を、とうとう話せるようになったことを嬉しく思います。アップル内部の人間だと仕事に差し支えてしまうので、回答してもらう事ができなかった質問がたくさんあります。以下が私の質問です。
         
         
         1.あなたの考えや見方ではNewtonプラットフォームの消滅は、本当にAppleがビジネス再建のために開発力を別製品にフォーカスさせた結果だと思いますか?それともスカリーが携わった物は全て無くしてしまうというジョブスの独裁の現れなんでしょうか?あるいは全く他のことなんでしょうか?リサーチ&開発コストは販売しても採算が合わないほど高いのでしょうか?
         
         
         2.Appleはあの不名誉な-10061バグを発見し修正しようと努力をしたのでしょうか?もし分析が行われていたとすれば、原因を発見できたのでしょうか?修正・パッチすることは出来たのでしょうか?いったい何がこの問題の難しいところなのでしょうか?
         
         
         3.NewtonOS、特に2.Xを築いた技術はいまだにソースコードとROM構築ツールを公開するためのオープンソースの協定が期待できないくらい(Appleの)所有の度合いが強いのでしょうか?アップルにとって戦略的・戦術的に有益なのはどの技術なんでしょう?他の会社から買収したりライセンスを受けていたりするのはどの技術なのでしょうか?
         
         
         4.Newton Connection
         Utilitiesのシンクロナイズ機能の一部はPuma
         Technologies社からライセンスを受けていたのではなかったでしょうか?なにかPumaとのメンテナンス協定のようなものは無いのでしょうか?NCUはPumaのIntelliSync
         translatorsとAPIを使っていますが、Newtonユーザーコミュニティが新しいtranslatorsをプログラムして、NCUのような重要なソフトウェアをサポートするという方法はないのでしょうか?私たちの様なNewton愛好者に同情してくれるような人がPumaに誰かいないものでしょうか?
         
         
         5.NCUでは、なぜIrDA機能は完全に装備されていないのでしょう?WindowsとのEthernet接続についても同じ事が言えます。どちらについても、何がしかのコードが既にNCUにはインプリメントされていて、機能させていないだけじゃないんでしょうか?
         
         
         6.Newton C++ tools for
         the
         Newtonに関して、windows95用の開発環境となるツールは存在もしなければ、計画もなかったのでしょうか?windowsで作業するためにツールが移植される可能性はないのでしょうか?ドライバ開発キット
         (Lantern, PCMCIA など)についてはどうでしょう?
         
         私はLantern DDK
         CDを注文したのですが、私のWindowsマシンでは読めなかったのです。
         
         
         7.私の見たところでは、Newton
         2X00のROMとハードウェアには、おそらくは内蔵モデムなどのための(内部接続されてインターコネクトのソケットの隣に設置される)二つ目のシリアルポートを装備する能力がある。これは実際に使われた事はあるんでしょうか?趣味で工作するような人にも可能なのでしょうか?そのためには何が必要なのでしょう?
         
         
         8.Newtonを生き延びさせるための努力として、他のプラットフォーム向けのNewton
         OSエミュレータを主にしたGNUtonプロジェクトがDavid
         Arnoldによって行われています。彼に助言を与えるという形で、このプロジェクトをあなたに手伝って貰うことは出来ないでしょうか?
         
         
          あなたが自分の時間を割いて手伝ってくれたことに感謝します。私がNewtonを使うようになってずいぶんになりました。私の仲間はみんなMP2X00を持っていて、大好きなのです。あなたは昔、Newton
         Undergroundの掲示板で非常に貢献してくれましたね。Newtonコミュニティはあなたの公正な態度を高く評価しています。