- 00/2/26:New
Pencilについて -
Pencilプロジェクト再開に喜びの声をいくつか頂きましたので、ちょっと紹介します。
== こんなPencilが欲しい! ==
楠本さんからのメール(文脈が変わらない程度に抜粋)
Pencilを使おうとするまで私はインクテキストをあまり使ったことがありませんでした。アルファベットに特化しているためでしょう、ひらがなをインクテキストの1文字として認識させるのは、結構難しいですね。そこで、カタカナを学習させたりしています。それでもうまく行かないものはひらがな版グラフティみたいな感じのモノを学習させたりと、試行錯誤をしています。
そうですね、カタカナを使ったほうがインクテキストとしての1文字区切りが簡単なんです。平仮名で「な」なんて書こうものなら3つの文字に分解されてしまうからね。
Pencilを使いながら、「こんなモノがあったらいいな」という考えが湧いてきました。原稿用紙のようにひらがなを入力する升目がたくさんあるアプレットにとりあえず思い付く文章をスケッチ(?)として入力しておき、後でPencilの変換ロジックでひらがなに変換。それを他のアプレットに送り込んでE漢字に変換して行く....
こんなアプッレットがE漢字/Pencilファミリーに加わるなんてことはあり得ないことでしょうか。(^^;
す、するどいねぇ (^^;;
== こんなPencilです ==
以前コラムにも書いたんだけど、Pencil開発中断の原因は、このInkTextにある。日本語を手軽に書き込むにはInkTextは難しすぎるわけだ。そこでボクが日常メモに使っているスケッチイメージを使ったPencilを考え始めたわけ。
ほぼ完成していて、こんな使い勝手になります。
まさに楠本さんの言ったとおりが今度のPencilの機能です。ただし原稿用紙ではなく、普通のNotesを使います。操作手順としては
・Notesにスケッチで平仮名を書き込む
・ルーティングメニューからPencilを選択
・Pencilスリップ(画面中央の部分)が現れて、変換結果を表示
・変換結果をタップすることで、誤変換の訂正・学習を行う
・結果をNotesに書き出す
つまりスケッチで書いておいた文章を後から清書してTextに直す、という手法です。
== Pencil with HWCR ==
今回のPencilは、さらにHWCR(市販の手書き文字認識ソフト)との連動も可能になっています。
こちらも同じく漢字かな混じりでスケッチしておいた文章を清書するイメージです。最初に動いた時は自分でも感動しましたね、これ(笑)。
== あと一歩 ==
PencilもHWCR連動も基本機能は動いてるんだけど、もう一歩つっこみたい部分があるんスよ。それはスケッチ書き込みの速さ。手元にNewtonがある人はやってみてください。
「新しいペンシル」という文章を図のように横書きすると「新し」が1つのスケッチの固まりになる事があって、2文字が1文字と認識され誤変換を起こします(スケッチをハイライト表示すれば分かる)。これを避けるためには「新」と「し」の間隔をかなり空けるか、または1文字ずつ時間をおいて丁寧に書き込まないといけない。つまりメモに時間が掛かるわけ。
ところがNewtonが横文字を得意としている事を逆手にとれば簡単に1文字ずつに区切れます。そう、縦書きで書き込むんスよ
(^^)
あと一歩というのは、この部分。縦書きでも横書きでも認識できるロジックなんです。以外と難しいんだな、これが(悩)。
- 00/2/21:SketchMail is
back for SimpleMail4.0 -
たくさんの方から誕生祝いメールを頂きました。ありがとね。
もう毎日、娘の写真を撮ってます
(^^) 病院は面会時間が21時までなので、それ以降はQuickTimeムービーに落とした娘の動画を見て、ほくそ笑んでます(苦笑)
== SketchMailが正式アドオン:SimpleMail 4.0b3 ==
SketchMail for
SimpleMail(SM4SM)の続報です。SimpleMail作者のサイモンから「バージョン4.0b3を公開したよ」の連絡が来ました。今回のバージョンからSketchMail機能をアドオンすることが可能になってます。"GIF
Routing Format"というのがアドオン・パッケージです。
今回のスケッチメールは黒一色のみにしました。とりあえずこれで「スリル・リリース」して(笑)、要望があれば再び4色メニューを組み込みたいと思います。どうせ色を付けるなら原色じゃなくてRGB指定できたほうが良いよね。みなさんからの御意見お待ちしてますよ。
じつはサイモンには、もう一つプログラムを送ってあります。こっちはGIFじゃなくてBitmap形式で送ることができるアドオン。Newtonの画面イメージそのままで送ることができるやつです。
お気づきの方も多いと思いますがNewtonの数あるアプレットのうち、ルーティングがメール対応しているものって以外と少ないんですね(しかもNewtonのFrame形式データでしか送ることができない)ところがFAXや印刷への対応率は高い。
ってことは、FAXや印刷の情報を横取ってイメージ・メールデータにしてしまえば様々なアプレットの「印刷イメージ」をメールすることができるってわけです。Bitmap版は、このために作ってみたんですが組み込むには「印刷するための情報をメール機能に向けて送る」っていう、ちょっとインチキしないといけないッスからね。行儀の良いSimpleMailには向かないなぁ(苦笑)。
== Project Pencil ==
さて、SM4SMとは別にもう一本プロジェクトが走ってます。こちらは久々の
"Project Pencil"。中途半端になってた
"Pencil"
が強力になって帰ってきます。
- 00/2/19:生まれました
-
娘が生まれました。
昨夜から今朝に掛けて、出産の全行程に立ち会っていました。
命の生まれ出る瞬間の感動、産みの苦しみ。母親となったカミサンには「ありがとう」としか言えませんでした。こんな時、もうちょっと気の利いた言葉を言えれば良かったんですが根っからの無粋なもんだからね。赤ん坊が思いのほか軽かったのが驚きです。
父親としての実感は、まだハッキリとはありませんが、感無量です。
== 時間を計りたい人のために:TimeNow ==
出産では男親は何もすることができませんね。ボクも手持ち無沙汰からNewtonプログラムを作ってました(笑)。カミサンが「役に立った」と言ってくれたので公開します。TimeNowです。
ただボタンを押すだけという簡単なアプレットです。ボタンを押すとNotesに新しいページを作って、直前にボタンを押した時点からの経過時間が書き込まれます。ボタンを押した時刻はNotesをオーバービュー表示にすれば分かりますね(標準の機能です)。
初産での陣痛というのは判断が難しいもんですね。「10分間隔ぐらいで痛みが繰り返したら病院に来て下さい」と言われてたので、カミサンは紙のメモ帳に時刻をメモってました。でも深夜にお腹が張った時には電灯を点けて時計を捜して・・・なんて事の繰り返し。
とても大変そうだったのでアプレットを作ったわけです。制作時間15分てなシロモノ。Newtonなら暗闇でもバックライトが点くからね。
このアプレット。異常なまでに操作ボタンが大きいです。でも、この大きさのお陰でカミサンは陣痛に顔を歪めながらもツメでタップし、自分で痛みの間隔を確認していました。痛みが9分周期になった時点で病院へ直行。経過時間Notesに「ちょっと軽い痛み」とか「分娩室に入る」などメモも書き込みました。ボタンの大きさはMP130画面で日付時刻が隠れないギリギリの大きさに設定してあります。
このNewtonとデジタル・カメラで出産の全記録をとったわけです。
== 命名:樹(いつき) ==
名前はボクが、樹(いつき)と決めました。文字の画数なども姓名判断では、天運・地運・人運など全てにおいて最高なんですが、それよりも「樹」という字の如く、人としての気持ちをドッシリと蓄え、芯が一本通った、頼られる優しい人間になって欲しいという願いがイッパイこもってる名前なんです。これから三人の暮らしが始まります
(^^)
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00/2/16:Expo2000関連情報 -
今日から幕張でMacExpoが開催されますね。UserGroupブースでNewton関連の出展もあるようです。
== 東京駅-海浜幕張駅時刻表 for MacWorldEXPO/Tokyo2000
==
毎年この時期に重宝するのが石田さん作のアプレット。今年も開催に間に合いました。
このアプレットは京葉線の時刻表と幕張に関する情報をNewtonBookにまとめたもので、これをNewtonにインストールしておくとの電車の時刻も心配せずに済むってわけ。
毎年、役に立ってます。ありがたや。
== 手作りのNewtonグッズ ==
ExpoといえばNewtonサポーター達が自作のNewtonグッズを披露する場にもなってますよね。昨年のExpoでは尾尻さんのこんなバッグが会場で話題になってました。
その他にも琴美ちゃんが、毎年何かやってくれます(笑)。一昨年のExpoでは画面が取り替えできるMessagePad型バッグだったし(しかもGoGoありだぜ)、去年のExpoでは1mぐらいあるスタイラスペンと起動音のするNewtonトレーナーを披露してくれましたからね。
しっかし、あのNewtonトレーナーは凄かった。シャツの中にMDウォークマンを縫い込んで、リセットボタンを押した時に音がするように仕掛けてあったんだよ。うーむ凝り過ぎ
(^^;
さて、その琴美ちゃん。今年も何かやるようです。お楽しみに。
== Newtonオフ会とチャット大会 ==
恒例のオフ会。告知はNewtonJapanとFNewtonに出てますね。18日の18時30分から、ニュートーキョー・プレナ幕張店で行われます。
ボクは毎年参加してたんですが、今年はモロモロの事情で参加できそうにありません。で、その代わりと言っちゃ何ですがFNewtonでのチャット大会を企画してます。
・日時: 2月19日 19時ごろから
・場所: FNewtonチャット・ルーム
NewtonJapanの出展は「Newton
ユーザー同士のコミュニケーションを図る場所を提供する」というのが主眼。じゃあExpoに参加できない人達にもコミュニケーションの場所が無いかな、って事で思いついたのがこのチャット大会。
まぁ議題は特に決めない事にして
Newtonに関してワイワイ盛り上がろうじゃないかと。昨年1年で新規のNewtonユーザーも(不思議だけど)かなり増えたようだし、そんな人達がNewtonについて語り合える場所になればいいなぁという思いです。
もちろんExpo帰りのサポーターも参加して最新情報を教えてね。
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00/2/11:エースターエッグ・ウィーク Part4 -
さぁ、いろいろとイースター・エッグを紹介して来ましたが、今週の締めくくりです(笑)。
== その8:隠しゲーム(NewtonOS2.1のみ) ==
以前に一度紹介してますね。今のところ発見されているゲームは2種類あって、いずれもカードゲーム。ゲームの起動方法は
NTKのインスペクターまたはViewFrameで次のように入力するだけ。
- ポーカーの場合: BuildContext(@830):Open()
- ポーカーパズルの場合: BuildContext(@831):Open()
ポーカーのルールは御存知の通り。ポーカーパズルの方はこんな感じのルールです。
- 縦5行、横5列の10コのポーカーの役を作るゲーム。
- 2枚のカードを入れ替えて役を作っていく。
- ポーカーの役によって点数が計算され、10コのポーカーの合計が得点になる。
- 1ペア2点
- 2ペア5点
- 3カード10点
- ストレート15点
- フラッシュ20点
- フルハウス25点
- 4カード50点
- ストレートフラッシュ100点
- NewDealすると200点引かれてから、得点が加算される。
このゲームを起動するTapBarボタンをRikiさんが作ってくれてますね。
== その9:チックタック(NewtonOS2.1のみ) ==
時計のSetボタンから開くMinuteTimerってミンナあまり使わないかな。ここにも小さなイースターエッグが隠れてるんですよ。
・MinuteTimerでタイマーを設定する
・一度ポップアップを閉じる
・もう一度MinuteTimerを開く
すると秒針が時を刻む音が聞こえてきます。
== その10:キーボードの秘密(NewtonOS2.1のみ) ==
OS2.1からキーボード機能が拡張されたわけですが、ここにも隠れてます。
キーボードのアップルキーを3秒ぐらい押し続けると、アップルキーを使ったショートカットの一覧が表示されます。
アップルキーを押しながら「どのキーだったっけなぁ?」と考えてるとヘルプが現れるという「なるほど」なインタフェースに脱帽ですね。
== その11:スタッフ・ロール(たぶん全てのNewtonでOK)
==
最後はボク達に、こんなに楽しいイースターエッグを残してくれたNewtonエンジニア達のスタッフ・ロールの紹介。
・Notesに"About Newton"
と書き込み文字認識させる
・文字選択してハイライト表示にする(白黒反転状態)
・アシストアイコンをタップする
Newtonの開発に携わったメンバーの名前が次々と表示されてきます。
OS2.1の場合はアシスト・スリップの中に "What about
Newton?"と表示された後、"What about
Yos?"のような感じでメンバーが一人一人紹介されて行きます。
OS2.0では、これとは別にもう一つスタッフ・ロールがあって
・Notesに"neat bong"
と書き込み文字認識させる
・文字選択してハイライト表示にする(白黒反転状態)
・アシストアイコンをタップする
この操作で見ることができます。
このメンバーは「ダンテ(地獄編)」というコードネームが付けられていたOS2.0のROM制作に関わっていた人達のうち、OS2.0が日の目を見る前にAppleを去っていったメンバーのようです。
もっとも、これもウワサの域を出ていないんだけどね。
== どうだったかな? ==
イースターエッグ・ウィーク、どうでしたか。ずっと前に開発凍結になったNewtonにも、まだまだ知らない事あったでしょ。
これはNewtonの一面に過ぎなくて、まだまだ隠れた機能があるんだと思います。そしてそういうのを探し当てるのが、ボク達Newtonサポーターの楽しみでもあるわけですよね(笑)
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00/2/10:エースターエッグ・ウィーク Part3 -
またまたイースター・エッグの紹介です。
== その5:タイタニック(たぶん全てのNewtonでOK)
==
Area51に引き続きTimeZonesに隠れた世界の不思議。
・Time Zonesアプレットを起動する
・Findを起動して"Titanic"を検索
アメリカ東海岸の沖合いにタイタニックが見つかったかな。
ついでにTimeZonesのShowボタンからAllInfoで情報を見てみましょう。位置情報にはタイタニック沈没地点
北緯41度43分・西経49度56分が記されていますね。
== その6:NewtonBookに隠れた絵(NewtonBook Reader)
==
Newtonを電子Bookリーダーとして使ってる人も多いと思いますが、NewtonBookにもイースターエッグが隠れてるんですよ。
これはOSに依存してないようなのでNewtonBookであれば全てのNewtonで試すことができるハズです。
・NewtonBookを開く
・左下のiボタンからAboutをタップする
・Aboutスリップが表示されるので
・ノックするように2回タップする
これでNewtonのキャラクター「いもり(Newt)」が現れます。
== その7:Eclipse(NewtonOS2.0のみ) ==
OS2.1には無くなってしまった、OS2.0ユーザーにはお馴染みのイースターエッグですね。
世界のどこかで皆既日食がある日にNewtonのスイッチを入れるとオープニングで日食のアニメーションが画面に現れるってやつです。
昨年もどこかで日食あったんでしたっけ? Newton仲間で話題になってたような憶えがあります。
・Newtonの日付を1995/10/23にセットする
・リセットボタンを押して、再起動する
・日付を翌日(1995/10/24)に進める
・スイッチを一度切って入れる(リセットじゃないよ)
日食のオープニング出ましたか? 日がカゲルにつれて、画面が暗くなってくトコロなんて芸が細かいよね(笑)。おっと日付は戻しておいてよ。
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00/2/9:エースターエッグ・ウィーク Part2 -
「1989年10月17日
17時04分」に何が起こったか、の続報です。Newtonは英語バージョンの他に各国バージョンのROMがあるわけですが
・フランス語バージョンのNewtonではノルマンディ上陸作戦の日付(1944年6月6日?)
・ドイツ語バージョンのNewtonではベルリンの壁が落ちた日付(1989年11月9日?)
という情報を得ました。ホントかな?ドイツまたはフランスのNewtonをお持ちの方、情報くださいね
(^^) では、昨日に引き続きイースター・エッグの紹介です。
== その3:タップ音に隠れた名曲?(NewtonOS2.0以上)
==
Newtonは他のPDAと違ってタップするたびに違うタップ音が鳴るよね。
タップ音にメリハリを付けることで長時間使ってても疲れないようになってるんだと思ってたんだけど、どうもそれだけではないらしい。
このタップ音。ランダムに聞こえるが、実は鼻歌のような短い曲になっている。
「ミ・ド・ド・ファ・ソ・レ・ミ・レ・ソ・ファ・ソ・ド・ラ・レ・ソ・ソ・ド」
いったい、何という曲なんだろう。音楽に詳しい人、探してくれませんか? 鉄腕ダッシュにでも投稿してみたい気分だね(笑)。
== その4:Egg freckles(NewtonOS2.0のみ) ==
これは
AppleCONFIDENTIALにも登場した有名なやつ。漫画家ゲイリー・B・トゥルダーが漫画
"Doonesbury" の中で
Newtonに似たオモチャで遊ぶ男を描いた事から、話は始まる。
ゲイリーの漫画はNewtonに似たPDAを1ヶ月間に渡って登場させ、ちょっとした風刺もあって人気を博した。
当時のNewtonは手書き文字認識率が悪くて世間の冷笑を買っていたんだけど、ゲイリーはそれを題材とした4コマ漫画で笑いをとったわけだ。
その中の1つ。PDA画面に "I am writing a test
sentence!"(試し書きしてるんだよ)と書き込むと "Egg
freckles?"(卵のソバカス)と誤認識するという4コマ漫画があって、
Egg frecklesイースターエッグはこれをヒントにしている。
じゃぁ何故それがOS2.0に載っかったのか?
実際にはスティーブ・キャップスの奥さんから手紙をもらったゲイリーが、OS2.0用に特別に絵を書き下ろしたらしい。
「Newtonに似たPDA」と言っても当時はNewtonしか無かったわけで、ニュートン・ファンがゲイリーに対して抱いた「Newtonをバカにしている」という感情に対しての釈明の意味もあったようだね。
キャップスと言えば御存知、Newtonテクノロジー開発の中心人物でありMacの
Finderの開発者でもある。彼が一番 Egg
frecklesのジョークを理解してたという事なんだろね。
(参考文献:アップル・コンフィデンシャル -
アスキー出版局)
さて、そのEgg frecklesの表示方法。
・新しいノートを作る
・"egg freckles" と書き込み文字認識させる
・文字選択してハイライト表示にする(白黒反転状態)
・アシストアイコンをタップする
これで全画面にゲイリーの漫画が登場する。MP2x00はOS2.1なので、このイースターエッグはありません。
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00/2/8:エースターエッグ・ウィーク Part1 -
倶楽部Newtonでは今まで数々のイースター・エッグを紹介してきたけど、まだまだあります
(^^)。 結構な数があるので、少しずつ紹介しますね。
== その1:エリア51(NewtonOS2.0以上) ==
知ってる人は知ってるエリア51。アメリカはネバダ州にあって、UFOやエイリアンを
極秘裏に研究していると言われている米軍の秘密基地。
このイースターエッグは
Datesのイベントアイコンを顔アイコンからUFOアイコンに変えるというもの。エリア51用のパッチはいくつもあるのですが、パッチを使わずにエリア51を
発動させる方法が、今回紹介するイースターエッグです。
エリア51がパッチ形式のイースターエッグになったのには複雑な経緯があります。
当初、TimeZonesアプレット(世界時計)を起動すると都市を選択するピッカーで
"Area51"が選択できたそうで、つまり世界時計の第2の都市に
Area51を選ぶと(Area51に旅行するということだよね)、ミーティングやイベントにUFOが現れるというジョークだったわけ。
Area51での会議はエイリアンが出てくるハズだから(笑)
さて1995年の8月に作られたNewtonOS2.0のROMにはArea51のジョークが焼き込まれていたわけだけど、
この情報がCIAの関係者に流れたから大変。都市を選択してみるとArea51の表記があるし、
しかもArea51の緯度経度が正確な情報だった。CIAはAppleのNewtonチームにこのイースターエッグを消去することを命じ、当時のApple社長兼CEOマイケル・スピンドラーに掛け合うと脅したわけだ。
ところがROMはすでに焼かれてしまっている。そこでソフト・パッチを使ってこのArea51ジョークを覆い隠すことになったというお話。
(どこまでホントの話か知らないケドね)
さて「エリア51」発動の手順は以下の通り。
・ExtrasでStorageフォルダを開く
・TimeZonesの金庫型アイコンを選ぶと、データの件数などが表示される
・Deleteボタンを押す(自分で追加した都市の情報は消えてしまいます。ご注意!)
これでソフト・パッチが効いてない状態になった。
・Time Zonesアプレットを起動する
・地図上のArea51をタップする(ロサンゼルスの東、ラスベガスあたりをタップ)
・都市ピッカーが表示されるので"Area51"を選択する
・"Area51"が無い場合は"Groom Lake"や"Dreamland"を選択する
これでDatesのアイコンが宇宙人とUFOになったハズだよ。
== その2:DatesのPrefsに隠れた名前(NewtonOS2.0以上)
==
Datesを起動したついでにPrefsを見てみよう。ここには名前が隠れてる。
・Datesを開く
・"i"ボタンをタップしてPrefsを開く
・Prefsスリップの角をタップする(Xボタンの無い3ヶ所)
ニワトリの鳴き声と同時に Scott/Fred/Jeremy
の名前が現れる。
- 00/2/7: 1989年10月17日
17時04分に何があったか? -
「1989年10月17日
17時04分」に何が起こったか分かりました。鷲見さん、下田さん、川上さん情報ありがとうございました。
MP2x00だけではなく、OMP/MP100/MP110以外のNewtonではこの日付が表示されるようです。
この時刻、正確には「1989年10月17日
17時04分15秒」に起こった出来事とは
「サンフランシスコ大地震」でした。サンフランシスコの隣、クパチーノにあるAppleComputer本社にも衝撃が走ったってことでしょう。
下田さんからの情報では、OMP/MP100/MP110の場合
「1969年07月20日
02時35分」と表示されるそうだけど、この日はアポロ11号が月面に着陸した日だそうです。
時刻が若干怪しいとの事でしたので、調べてみました。
アポロ11号が打ち上げられたのは「1969年7月16日
9時32分」
着陸船Eagleが月面に到達したのが
7月20日 16時18分。
さらにニール・アームストロング船長が月面に1歩を記したのが 22時56分。
"That's
one small step for man, one giant leap for
mankind."は有名なヒトコトですね。
Newtonに記録されているのは時刻的には、アポロ11号が月の周回軌道に乗った頃でしょか。
で最大の疑問、なぜこの時刻がNewtonに記録されているのか? それが知りたいYosでした
(^^;
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00/2/4:Newtonの開発コードと謎の時刻 -
じつは前々から気になってた事があるんスよ。MessagePad2x00をリセットすると
"Welcome to Newton"
のメッセージが現れるけど、この時に左上のi をタップすると"1989/10/17
17:04"っていう日付が出てきます。「Defying Gravity」や「Apple
Confidential」でNewtonの歴史を紐解いてみても分かんないんだよね。(ちなみにこの頃、NextStep1.0が出荷されてます)
みなさんは「1989年10月17日
17時04分」に何が起ったんだと思いますか?
== Newtonの開発コード ==
ちと執筆活動をしてまして(笑)参考文献としてApple
Confidentialを読んでたらNewtonの開発コードが色々と出てました。なかなかヒネッた開発コードつけてるよね。
プロジェクト
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開発コード
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Why?
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MessagePad
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ジュニア
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大型Newton "Newtonシニア" と対比して
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NewtonOS
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ラルフ
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トップシークレットの「見えない開発部隊」が開発に携わったから(ラルフは透明人間の作者)
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MessagePad110
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リンディ
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筆記具のブランド名
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MessagePad120
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ジェラート
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1MBと2MBの2つの風味があるから(ジェラートはイタリア風のアイスクリーム)
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MessagePad130
(NewtonOS2.0)
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ダンテ
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開発が地獄のようなプロジェクトだったから(ダンテの「神曲」には「地獄編」がある)
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MessagePad2000
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Q
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ジェームズ・ボンド風だからかな?
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eMate300
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スクールブック
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"プロジェクトK" とも呼ばれた
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その他に面白いネーミングとしてはNewtonOS2.0の手書き文字認識機能が「ロゼッタ」と名付けられていること。象形文字の解読に使われた「ロゼッタ・ストーン」からのネーミングなんだね。
== AssistOn ==
コンテスト特別審査員をお願いした、Newton界では有名な大杉さんが従来のカテゴリーに当てはまらない商品を広く取り扱う提案型ショップを原宿にオープンした。AssistOnには、良いデザイン、優れたインターフェイス、使う楽しさを与えてくれるような製品が集まっている。
PDAはいくつも使いついできたが、システム手帳のリフィルを選ぶのは楽しいし、紙の上をすべる万年筆の味わいも心地よい。Gショックも好きだが、針式の時計も捨てがたい。デジタル製品に囲まれていても、反面、それだけでは割り切れない。さまざまな製品の「質」や「アイデア」に満ちたアイテムを提供してゆく、そういった場が出来ないだろうか(ショップのコンセプト紹介のページから抜粋)
そういう事なんだよね、大人の趣向って。ドラえもんのスネ夫が自慢するようなチャラチャラしたハイテクグッズをいくつ持ってても、しょうがない。見飽きないで何年もつき合える時計や、研いで刃先がスリ減っても手に馴染んでいるナイフや、手に吸い付くようなグイ呑み。
数字で表せないような、そういう「質」に対する愛着を育てられるのが大人の心。消費文化に麻痺している日本人が取り戻さなくちゃならない心だよね。
== MacWorldExpo/Tokyo行けるだろか ==
毎年「行けるかどうかわかんない」と言いつつ参加しているMacExpoですが、今年はチョイと生活がバタバタしててホントにどうなるか分かんない。今月は臨月で子供がいつ生まれるか分かんないんだよね
(^^)
NewtonJapanはユーザーグループのブースに出展するようなので、なんとか顔を出したいトコロです。まぁ、こんな事言いつつも参加するのかなぁ(笑)